東洋医療総合学科Blog

リハ科との連携授業!「多職種連携概論~鍼灸編~」

2023年07月12日今日の東京衛生

リハビリテーション学科で「多職種連携概論」2回目の授業を行いました!



先週に引き続き、リハビリテーション学科(以下、リハ科)の「多職種連携概論」という授業で、東洋医療総合学科の紹介を行いました。
今回も川井が担当しました。この日は、はり師、きゅう師についてです。

最初にきゅう師についてお話をしました。
きゅう師はお灸(きゅう)を扱うことができる国家資格になります。
薬局等でも買うことができるお灸は身近な存在なので知っている人も多いのですが、実際経験したことがないという学生がほとんどでした。
艾(もぐさ)にもさまざまな種類があります。
リハ科の学生には、東洋医療総合学科で実際に使用している2種類の艾に触れてもらって、色やにおい、柔らかさなどを確認してもらいました。
ヨモギから作られていると知ると、関心している学生が多かったです。

▼見た目も値段も違う2種類の艾


私は西の方の出身なので(岡山県倉敷市出身です)、小さい頃お祖母ちゃんから「やいと」という名でよく耳にしていましたが、小さい頃は熱いものというイメージでした。

今回授業では台座灸を体験してもらいました。
薬局でも買える台座灸は、台座の上に艾が載っていて皮膚に直接触れないようになっているものです。
艾が皮膚に直接触れないので、温かさが心地良いものが多いのと、お灸をシールで温めたい場所に貼れるので簡単に行うことができるのがメリットです。

今回は「合谷」と「三陰交」にお灸を体験してもらいました。
取り扱いが簡単とは言え、やけどする恐れもあるので、注意点を把握した上で全員揃ってお灸をすえました。
温かさを感じる人、感じない人と様々でしたので、温かさを感じるまで何壮かやってもらいましたが、みなさん気持ちよかったようです。

▼合谷です


▼三陰交探してます


続いてはり師についても説明しました。
実際にはり師が扱う鍼というものがどんなものなのか見てもらい、学生からは「細っ!」という声が上がっていました。
太さや長さの違うもの、日本の鍼と中国の鍼の形の違いなどを実際に見てもらい、解剖学的知識や鍼を扱う技術の重要性を知ってもらいました。

▼鍼の細さを確認しています


東京衛生の学生は2年で全身に鍼が刺せるようにカリキュラムが進んでいきます。
現時点で腰から背中の真ん中あたりまで決められた角度と深さに鍼が刺せるように実技室開放でも練習していましたが、危険な部位でもあるので学生は集中して練習していました。必死に練習している姿はいいですね。

リハ科の学生には円皮鍼を体験してもらいました。
今回使った円皮鍼もシールで貼るタイプなので、簡単に取り扱うことができます。
同タイプのものは著名なアスリートも使用していて、テレビや雑誌の映像でも足や肩、襟元などで見かけることができますね。
今回は「合谷」、「三陰交」、「飛揚」、「崑崙」、「太渓」から気になる症状に合わせてツボを選んで貼ってもらいました。
ツボの場所を探すのに慣れていないリハ科の学生はお互いに確認しながらやっていました。
私も教室を回りながらツボの場所を示していきましたが、ツボに触れた時の学生からのリアクションが大きかったです(嬉)。

▼頚と肩の動きを確認しています


今回は2週に渡り、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師という資格でどんなことができるのか、ごく一部を体験してもらいましたが、これを機に東洋医学を用いた体の診方や治療にも興味を持ってもらえたらうれしいです。