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【はりきゅうマッサージ治療室だより】「少食で腸内環境を整える」
2024年02月15日はりきゅうマッサージ治療室だより
「少食で腸内環境を整える」暦の上では早くも立春が過ぎ、今週に入ってからは急に春めいた陽気となってきました。
気温の上下を繰り返しながら季節は春へと向かっています。皆さん、体調はいかがですか。
2月は全国生活習慣病予防月間です。以前より厚生労働省が2月の第1週を「生活習慣病予防週間」として
啓発してきたものを、日本生活習慣病協会が引継ぎ、毎年2月に「一無、二少、三多」を基本テーマとして
生活習慣病の一次予防を目指した活動を行っています。
一無(いちむ)は「無煙・禁煙の勧め」。二少(にしょう)は「小食・小酒の勧め」。
三多(さんた)は「多動・多休・多接の勧め」を意味しており、これらを推進することにより、生活習慣病の
予防と健康長寿を目指すとしています。
生活習慣病は、以前は「成人病」と呼ばれていたもので、主に糖尿病、脂質異常症、高血圧、大腸がんや
肺がんなどに代表される癌、脳卒中、心臓病などが含まれます。
文字通り、日々の生活習慣が深くかかわる病気であるとされます。
今年のテーマは「少食」です。腹八分目の食事を心がけ、偏食をせず、よく噛んで、三食を正しく食べることを
推奨しており、少食によって腸内フローラ(腸内細菌叢)を活性化させようというものです。
近年、腸内フローラに免疫担当細胞を活性化させる働きがあることがわかってきました。
腸内フローラを整えることで、免疫力のアップに繋がりそうですね。また、これから花粉症の季節を迎え
ますが、腸内フローラの多様性が花粉症に関わっていることも判明しているとのこと。
バランスの良い食事で腹八分目に抑え、腸内環境を整えることが、花粉症対策に有効となるかもしれません。
古くから、「腹八分目に医者いらず」と言われてきましたが、江戸時代の儒学者 貝原益軒の著書「養生訓」にも
同様の概念のことが書かれています。
バランスの良い食事をゆっくり噛んで摂り、腹八分目に抑えることは、食後の血糖値の急激な上昇を抑え、
肥満や生活習慣病の誘発を防ぐことにも繋がります。
鍼灸治療で身体の状態を整えることに加え、日頃の生活習慣を改善していくことが健康(=身体のバランスが
取れた状態)を維持することに繋がります。
この機会に日頃の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
さて、この時期、これから本番の試験を迎える方も多いかと思います。
これまでやってきたことに自信を持って、終了する最後の時まで、諦めずに臨んで下さい。
そして大切な日に向けて免疫力が落ちないよう、体調管理にも気を抜かずに毎日を過ごしましょう。
試験を控えていらっしゃる皆さんのご健闘をお祈りしています。(KA)