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【東洋ブログ 大希のつぶやき】乳汁(おっぱい)が出ないときの鍼灸

2024年04月18日授業の様子

東京衛生学園専門学校の鍼灸実技教育の特徴に「基本が大事」というのがある。

「基本」とは、「ベース」とか「基礎」とか「土台」とかの意味にも使われる。多くの鍼灸学校では、この「基礎」「基本」に関することを1年生で終えて「応用」に入っていくが、本校の「基礎」とは、鍼灸師にとっての「基礎」と考えるので、「基礎」の授業が3年間続く。さて、3年生の鍼灸基礎実技では、そんな「基礎」の確認が行われているが、この「基礎」こそが「応用」となり、「技」へと昇華していく。

写真は、ナラオカ氏が腰の「腎兪(じんゆ)」というツボに、垂直に鍼を刺す「直刺」をしているところ。腰の構造(解剖)を理解し、筋肉を把握し、目的の深さまで鍼を刺す。「直刺」は鍼の刺し方の基本。1年生で最初に習う刺鍼の基礎である。


写真は、同じくナツキが「腎兪に直刺」中。当たり前の技術だが、この当たり前が「当たり前」になっていないとプロにはなれない。


写真はゴトウさん。「腎兪に直刺」した鍼に、お灸の艾(もぐさ)を丸くしてくっつけているところ。


鍼の持ち手(鍼柄:しんぺい)に艾を球状にしてくっつけて燃す「灸頭鍼(きゅうとうしん)」。鍼の効果と灸の効果を併せ持つ特殊は方法である。腎兪に用いると、「腰痛」や「坐骨神経痛」「生理痛」「冷え性」などに対応できる。「基礎」の組み合わせで成り立つ技術だが、気づいたら、当たり前のように臨床応用できるようになるのが、他校にはできない本校の授業。


で、これは肩に鍼を刺しているところ。「肩に鍼を刺す」、肩こりの鍼治療をイメージすると当たり前に思うかもしれないが、肩というのはある意味人体において鍼を刺すのが一番難しいところで、深さや角度を間違えると肺に刺さってしまいます。肺に刺さると呼吸ができなくなります。呼吸ができなくなると、人は死んでしまいます。指導が困難な為に鍼灸学校によって教えないところが多い。でも、鍼灸治療をイメージしやすい「肩」の鍼が刺せないで卒業するなんて、正直あり得ないが、そんな学校が存在するのも事実。


先の写真を見ても分からないと思うが、ちょっと特殊な鍼の刺し方をするとこんな感じになります。
基礎を積み重ねてきた東京衛生の3年生だからできる。


さらに、この肩の鍼で「灸頭鍼」をする。基礎に基礎を重ねて一つの技になる。再びゴトウさん。


肩のツボ「肩井(けんせい)」への灸頭鍼。鍼を刺しただけでは改善しない頑固な肩こりに素晴らしい効果を発揮してくれる。そして、この「肩井への灸頭鍼」は、出産後の「乳汁分泌不全」つまり、おっぱいが出にくいという症状を改善してくれる。鍼灸治療はそんなことができる。


プロで活躍する野球選手。高校卒業してプロになれた人は、高校生中にどんな練習をしたのだろうか。センスや才能でプロになったのだろうか。勿論、センスもあったと思うし才能もあったと思う。しかし、このセンスと才能、野球のセンスや野球の才能ではないと私は思います。では、どんな才能かというと、「学ぶセンス」「学び方の才能」です。ランニングをはじめとした体力作り、キャッチボール、バットの素振り、そんなこをやらずに「ただのセンス」や「ただの才能」でプロになれたはずがない。何がプロに必要か「学ぶセンスや才能」があったから、基礎の練習を積み重ねて、プロになったのではないだろうか。

東京には多くの鍼灸学校が存在する。各校のHPを見ると、業界について何も知らない「素人」にうけるような授業を展開し学校もある。東京衛生の実技教育にも「派手」」なところは沢山あるので、そんな「素人」さん向けに「アピール」することも考えていますが(笑)、何よりも本校の売りは「基礎」であり「基本」である。