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【東洋ブログ 大希のつぶやき】朱氏頭皮針を知っていますか?
2024年05月29日授業の様子
頭皮針(とうひしん)をご存じだろうか。ある特定部分(頭だけとか、手のひらだけとか、耳だけとか)だけで治療する方法を微針療法(びしんりょうほう)といいますが、頭だけに鍼をして全身の病気の治療を行える専門治療法です。
上の写真を拡大すると…
頭皮鍼療法にはいくつかの流派が存在しますが、なかでも「朱氏頭皮針」はとても有名で、「神奇の針」と呼ばれています。中国の朱明清氏によって考案されたので、「朱氏」頭皮針です。頭のツボに浅く水平に刺すことで、複数のツボを連続的に貫いて刺します(透刺:とうし、と言います)。その部位を経穴透刺治療帯と呼でおり、「朱氏頭皮針」の特徴の一つです。
写真:「『朱氏頭皮針』 著:朱明清・蕭慕如・彭芝芸 訳:高橋正夫・『朱氏頭皮針』翻訳グループ 出版社:東洋学術出版社
この「朱氏頭皮針」を指導してくださるのが、厲暢(りーちょう)先生です。厲先生は、朱先生のお弟子さんとして大変有名です。本校と学術交流のある天津中医藥大学の客員助教授もされており、都内で鍼灸院を開業されています。
上の写真の『朱氏頭皮針』(東洋学術出版社)には、1984年に朱先生が来日講演をされたときの写真が載ってます。
赤色の丸印は、通訳をされている我らが兵頭明先生です!先生、お若い!そして、黄色の〇印は厲先生でーす。
写真引用:『朱氏頭皮針』(東洋学術出版社)からお借りしました。
頭皮針療法は、頭に鍼をさします。当然ですね(笑)。頭に鍼を刺すと聞くと、一般の方々は怖い印象があるかもしれませんが、頭の皮膚の下には頭蓋骨(ずがいこつ。とうがいこつ、っていいます)があります。鍼は骨には刺さりませんので、脳を傷つけることは不可能です。なので、背中や肩とちがって、内臓に刺さる心配もありません。この安全性も頭皮針の特徴の一つ。
全身の病気の治療が頭だけでおこなえますが、手足などの麻痺や痛みの病気にとても有効です。
いつもはベッドに寝ている状態で鍼をしていますが、頭皮鍼は座ったままでもできるのも、特徴の一つです。
さて、こんな朱氏頭皮針療法を学べるのも東京衛生学園専門学校の特徴の一つです。歴史があるんです。東京衛生学園専門学校でしか学べない特別な針治療です。『朱氏頭皮針』(東洋学術出版社)はしばらくの間、絶版となっておりましたが、現在は『朱氏頭皮針 改訂版 』が発売されております。髙橋お薦めの1冊でもありますので、持っていない方はいますぐAmazonか、直接、東洋学術出版社に注文しましょう!
※東洋学術出版社HP『朱氏頭皮針』についてはこちらから
日本の鍼灸教育に中医学を導入し、長くこの業界を引っ張ってきている東京衛生学園専門学校。中医学といえば、当然兵頭明先生ですが、また機会をみて特集ブログで紹介させていただきますのでお楽しみにー。