東洋医療総合学科Blog
TP?
2013年06月14日授業の様子
TP、TP、TP、TP、TP、TP、TP、ティーピー(-_-)/。
…あ、toilet paper (トイレットペーパー)です。

東京衛生学園専門学校の鍼の練習は、ある過程まで進むとTPに刺し始めます。鍼を刺す爲に必要な指の動き、使用する関節の確認、力の入れ方と抜き方、そういった基本を確認すること役1か月。ついに物に刺し始める。それがTPです。
写真:いつもの風景だがTPに刺してます!

昔から、鍼の練習は様々のものに刺すことで行われてきました。現在は刺鍼練習器といったハイテクな道具も作られていますが、そういった専門道具ではなく身近な物を使っていきます。
東京学園専門学校で使用する鍼にも一工夫あります。古代中国では鍼はその目的と形状から9種類ありました。この9種類を大きく分けると、刺す鍼と切る鍼と刺さない鍼です。鍼というと刺す物と思いがちですが、古代中国では現在の外科行為に値するものもありました。刺さない鍼は、圧迫したり触れるだけでその効果を期待するものです。
写真:ユナのノザワさん。

刺す鍼の中で、現在使用されている鍼の原型と言われるものを毫鍼(ごうしん)と言います。
毫鍼は中国で使用されている毫鍼と日本の毫鍼でも形状が違いますし、それぞれ使用されている素材なども違います。
写真:ネヅっち。真剣。

でー、うちで使用する毫鍼はと言うと、①日本の毫鍼(ステンレス製)②日本の毫鍼(銀製)③中国の毫鍼(ステンレス製)の3種類なんですよー。
①と②の鍼は持ち方が同じ。③の鍼は①と②の持ち方の変形。
①の鍼はどこの学校でも練習に使いますし、臨床でも多く使われていますが、②と③の鍼を自由に扱えるようになると、飛躍的に①も上手くなります。この②と③を1年生から徹底的に練習するのが東京衛生学園専門学校の基礎実技の特徴です。
②の鍼は言うなら『柔』の鍼。で、③は『剛』の鍼。柔と剛の両方を使いこなせるようになったとき、他校では決して真似のできない力を手に入れることになります。