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【東洋ブログ 大希のつぶやき】初めて自分の足に鍼を刺しました!

2025年10月03日授業の様子

4月に入学した今年の1年生ですが、高校卒業すぐから社会人まで、東京衛生学園の過酷な授業にもまれながら仲良く半年が経ちました。お灸はすでに5000壮を捻っております。鍼に関しては、トイレットペーパーにステンレス製の様々な太さ鍼を刺しまくり、持ち方、姿勢を注意され、基本を大事にしながら、授業が進行しておりました。がー、本日、自分の足に初めて鍼を刺しましたー!やったー!ってことで、新鮮な様子をご覧ください。

写真:手の消毒と道具の消毒を確認していき、使用する鍼をだします。まだちょっと笑顔が見える。


本日鍼を刺す場所は、膝の下にある「足三里(あしさんり)」というツボのあたりです。「あたり」とは、まだまだ正確にツボの位置を把握するには程遠く、ツボの位置確認は別の授業(経絡経穴概論1)で同時進行中ですので、ツボの位置は「あたり」で、まずは「鍼を刺す手順」に集中します。下の写真の緑の〇を拡大すると…。


こうなります。これ、ツボの位置を確認しているところです。


自分の足に、「昔チョキ」の形で膝のお皿の骨に手を合わせます。あっ、「昔チョキ」っていって分かってくれる学生が年々減ってくることで、「私も歳を取ったな」と実感します(笑)。赤い〇が「足三里」になります。通常、ツボは骨や筋肉を触って距離や位置を確認しますが、このようなツボの位置の確認方法を「簡便法(かんべんほう)」と言います。お灸が民間療法としても愛されてきたのには、こういった工夫もあるのです。ちなみに、このような簡便法は古書にも数多く存在しますが、馬鹿に出来ないものがけっこうあります。

写真:自分の足の消毒を終えて、いよいよ鍼を構えます。


写真:構えます。キラ、笑顔を消えて緊張してました。けっこうけっこう。緊張感持って取り組むのが大事。


写真:それでは、刺しまーす。


写真:こんな感じです。拡大してみると…。


写真:はい、しっかりと刺せてます。アヤネ、いい感じ。


写真:リョウペイも…拡大すると…


はい、刺せてますねー。


写真:トモヤは…拡大すると…


はい、刺せてます!


写真:リョウタも…拡大すると…


写真:はーい、刺せてます


って感じで、初めて人(自分)の体に鍼を刺す。無事に終えることができました。ふー。
20年以上、鍼灸の基礎実技を指導している私ですが、3年間の授業の中で一番緊張するのが、今日の授業、初めての鍼なんですねー。私の経験では、この日の内容・経験が悪いと、下手すれば3年間の鍼灸実技がこけます。そのくらい初めての鍼の授業が大事なんです。ってことで、自分の足に授業で刺すのは本日が最初で最後なんです。それが東京衛生学園スタイル自分の足に鍼を刺すメリットで初回だけで、あとはデメリットしかない、というのが東京衛生学園の考えです。来週からお互いの「足三里あたり」に鍼を刺しまーす。

緊張しました
教員 高橋大希