東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】艾工場見学 亀屋佐京商店

2025年11月26日イベント

世間は3連休だった11月の23日(土)、24日(日)、25日(月)ですが、東京衛生の2年生(昼夜)は、いつも大変お世話になっている艾屋さん「亀屋佐京商店」さんの艾工場見学に行ってきました。私も久しぶりの引率です。
*亀屋佐京商店さんのHPはこちらから

亀屋佐京商店さんは、滋賀県米原市柏原にあります。東京からは米原まで新幹線で約2時間。米原から約15分で到着となります。今回は3連休の真ん中の日曜日ってことで、学生さんも観光兼ねての前乗り組み、早朝に車で東京を出た相乗り組、そして私のような新幹線組に分かれていたようです。当日は、東海道線の大幅遅れで集合時間に間に合わない学生さん多数でしたが、みんなタクシーやら利用して、開始時間少し遅れで集まることができました。いやー、あせりました。

写真:亀屋佐京商店さんに到着し、早速着替えをします。写真右で指さしているのが社長の松浦さん。


お灸の材料である艾(もぐさ)は乾燥した蓬(よもぎ)が原料となります。乾燥して細かく砕いて、石臼で挽いて、篩(ふるい)にかけて、最後に唐箕(とうみ)と呼ばれる風力をつかって艾とそうでないものに分ける装置で仕上げをするのですが、この時に粉になった蓬が舞うのでビニール合羽とキャップとマスクを身に付けます。

写真:いやー、天気良かった。


ナガシマ、ピースじゃないよ、似合いすぎだろ(笑)


はい、着替えを完了して、集合写真撮影です。


艾の作り方は先に説明した、①乾燥→②粉砕→③石臼→④篩→⑤唐箕の5つの工程となります。この内容は、「きゆう師」の国家試験にも度々出題されますので、鍼灸師は知っているのですが、例えばどんな方法で乾燥しているのか、石臼の形や大きさ重さ、そして素材は何かなどなど、学校では細かく教わらないことが山ほどありますし、公開できないこともあります。仕方ないんです。だから、教科書の知識だけでなく、実際に自分たちの目で見ることは、「きゅう師」になるには必須の内容となります。このような機会を与えていただき、亀屋さん(松浦社長)には本当に感謝しております。
ちなみに、石臼について少しだけ触れると、皆さんが想像している石臼は下の写真のようなやつですよね。

蕎麦屋の入り口に展示しているお店もありますので、動いているのを見た事があると思います。蕎麦の場合は、蕎麦の実が上段の石と下段の石の間で挽かれた蕎麦の実が、蕎麦粉となって出てきます。でも、艾の場合の石臼ははちょっと違うんですよねー。ちなみに、今回の見学では石臼を持たせてもらって重さを当てっこしましたが、正解は約25㎏とのことでした。

そんなこんなで約2時間、しっかり見学させていただきました。最後に亀屋さんで艾を購入して(お土産買って)終了しました。で、もう一度記念撮影(笑)


お世辞抜きに、学生さんからは「来て良かった」「勉強になった」との声が聞こえましたが、本当にその通りだと私も改めて思いました。普段から「道具(鍼と艾)」には人一倍こだわっている私ですが、作っている様子やその苦労を知ると、改めて「道具を大事に」と思いますし、「初心」に帰ります。ちょっと話が変りますが、北海道の某町で町の副議長とハンターとの間でもめましたよね。罠にかかった熊から離れるようにハンターが注意したら「誰にものを言ってるのよ?」って発言したあれです。恐らく、多くの人は今年の全国的な熊の出没と被害をニュースで知るまでは、熊の怖さを知らなかったと思います。だって、熊っていったら「くまモン」や「プーさん」ですから。これって熊に対する温度差だと思うんです。で、それって鍼灸学校の学生さんにも、つまり「艾(もぐさ)」に対しても少なからずあると思います。うちの学生さんは私に言われて(笑)、3年間艾をひねり続けます。その量は日本一を自負しております。でも、少なからず「やらされている感」もあるので、学生中にどんだけ上手くなってるかなんて気づかないし、「艾(もぐさ)」に対してちゃんと考える機会もなかなか無いと思います。だからこそ、艾ってどうやって作っているのか、その苦労も含めて、教科書の知識だけでなく「肌で感じる」経験が必要だと思うのです。

写真:名残おしく松浦社長と話をする学生たち。


写真:亀屋佐京商店さんの最寄り駅である「柏原」駅。私は数年振りだったのですが、駅の外観が立派になってました。


ということで、改めまして亀屋佐京商店さん、松浦社長、大変お世話になりました。学生さんにとってかけがえのない特別授業だったと思います。そうそう、松浦社長は年度末に1年生の授業のお手伝いに来て下さり、艾作りのレクチャーをしてくださいます。なので、今回参加した2年生は、昨年度松浦社長のレクチャーを受けて、今回参加しているのです。こういうちょっとした授業の工夫が東京衛生学園スタイルです。
*今回の見学の様子は亀屋佐京商店さんのHPでも記事にしていただいております。
→こちらクリック「もぐさ工場見学-東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科様_2025年」

  おまけ:帰りの柏原駅にて。お疲れ様でした。