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【東洋ブログ 大希のつぶやき】以鍼伝心
2025年11月12日授業の様子
やっててよかった長野式。ということで、今年も村上裕彦先生に3年生の授業を手伝っていただいております。長野式治療法は故長野潔先生によって体系づけられた「脈診」を主とした鍼灸治療法であること、そして、松本岐子先生のKiiko Styleは長野潔先生の「脈診」による診察を「腹診」に置き換えた治療法だと前回のブログで簡単にお話しております。
前回のブログはこちらから→【東洋ブログ 大希のつぶやき】鍼灸って素晴らしい
ってことで、授業は「腹診」を中心に展開していきます。
写真:村上裕彦先生を背中からパシャリ。青いTシャツに「以鍼伝心」の文字が。見学しているホリイさんの目が真剣です。

授業では、腹診でお腹の「どこ(ツボ)」を具体的に診ていくのか、そのツボに反応があった場合には、どこに鍼をするのか、どの方向に、どの深さで、どんな鍼を使用するのかまで学びます。村上裕彦先生が学生さんをモデルに診察して鍼をしながら解説し、それを弦が…じゃなかった石井弦先生が板書していきます。

写真:卒業生&授業の内容を知りたい方の為に石井弦先生による板書をアップ。左側には腹診で診るポイント(ツボ)を記しています。右側の背中の図も同じ感じ。背中で診るポイントが記されています。注目すべきは、真ん中ですね。この日は「火傷」の既往歴がある患者さんの身体の反応についての解説が。この考え方は学生さんもきっと「おーっ」ってなったはず。面白いですねー。髙橋的には、火傷=皮膚がこげる=炭=黒=腎、とも考えますし、皮毛(金)と腎(水)の相生関係も考えています。ほんと楽しい。

解説を終えたら、習ったばかりの腹診&治療をお互いにやっていきます。
写真:久しぶりに弦…じゃなかった石井弦先生に会いましたが、少し体が大きくなっている気がしました(笑)。幸せなんとかでしょうか。

学生さんがお互いに診察&治療しているところを、村上裕彦先生と石井弦先生が周って確認してくだいます。贅沢。
写真:ここはたまたま3人組だったのですが、モデルさんを村上裕彦先生含めて3人で治療しています。

石井弦先生が腹診を再確認。そして…

腹診に従って、使用するツボを確認。ツボって、大きいと500円玉くらいのものもありますが、1㎜レベルで見分ける必要があるツボもあります。石井弦先生が今触っているツボがまさにそれ。ちなみに、足厥陰肝経の経金穴である「中封(中封)」というツボです。このツボは、患者さんの身体にみられる「瘀血(生理的に働かない血)」を除去してくれるのです。臍の左下、「中注(ちゅうちゅう)」や「大巨(だいこ)」というツボに反応(痛み)があった場合に用います。長野式治療法では「瘀血処置」という方法になります。東京衛生の卒業生なら分かるよね。

はい、そんなこんなで2回目の授業もあっという間に終了。学生さん達も、紹介された腹診とツボの使い方を少しずつ学んでいきますので、実技の内容が濃くなっていってます。

90分の授業×2が5週間=10コマの授業で、長野式治療法とKiiko Styleの基本を学んでいきます。私の授業ではありますが、大変勉強になります。ホント鍼灸は面白い。奥深い。飽きないねー。そうそう、長野潔先生と松本岐子先生はそれぞれ素晴らしい著書がありますので、そちらもそのうち紹介いたします。どちらも「やべー本」ですから。










