東洋医療総合学科Blog

OSCE(オスキー)

2013年07月29日授業の様子

OSCE(オスキー)とは、Objective Structured Clinical Examinationの略で、日本語だと『客観的臨床能力試験』のことです。医学生や卒後研修医の臨床能力を(臨床実技)を、客観的に評価するために開発されました。1975年に論文として発表されてから世界各国で採用され、2001年からは日本でも導入されています。
 
写真:試験内容の説明を受ける1年生。波田先生が説明中。親方が睨みをきかす!
写真:はい、ジョー、ちゃんと説明を聞きなさい!
日本の鍼灸教育や国家試験への導入は時期尚早だか、卒前の臨床能力評価として積極的に導入すべきだ!ってことで2000年からいろいろ準備されて、全国の学校で導入されました。ちょうど私が臨床教育専攻科の学生時代で、卒後、本校に入職した時、準備にも加わりました。
写真:準備の爲、机を運ぶ。チヅルちゃん。
いくつかのテキストが作られましたが、『医療面接』という従来の問診にあたる実技の動画も作られ、全国の鍼灸学校に1本づつあります。なんと、恩師の無茶ブリで(笑)私が悪い先生の役で出演しています(笑)。超レア(笑)。
写真:実技室をパーテーションで仕切っていきます。
ってことで、このOSCEが3年生を対象に明日から行われます。3年生が受験生ですが、このOSCEはいろいろと準備が大変で、今日は1年生が試験に使用する部屋の準備やら、試験のタイムキーパーや患者役としての仕込やら…。
写真:どうしたネヅッチ!(笑)
ちなみに試験は、『医療面接』『身体診察(西洋と東洋)』『取穴』『鍼灸実技』の4つです。『身体診察』っていうのは検査法です。腰が痛い患者さんに必要な検査、東洋医学の検査は患者さんの脈や腹を診ます。
写真:患者役、タイムキーパーなどの仕事内容を覚えていきます。田坂先生が説明中。
基本的には、1年生が患者さん役になりますが、問題は『医療面接』。これは、3年生の知らない人が来て、実際に会話をしながら患者さんの症状を聞いていきます。患者さん役の人を『模擬患者』と言いますが、こちらの指定したシナリオを覚えてきて、どの学生さんがどんな質問をしてきても答えられるように特訓されています。受験の3年生も大変だけと、準備もいろいろ大変なのよ…(笑)
写真:こちらでは、波田先生が説明中。はい、テライこっち見ないで話を聞きなさい。
写真:はい、ちゃんと話聞く!ユカとチトセ。
写真:親方と上野先生。何がそんなにおかしいのか…。
今年の1・2年生から新カリキュラムになっていると何度もこのブログでも言っていますが、つまり3年生が旧カリキュラム最後の学年。これまで行われてきたOSCEも来年やるかは未定です。本校の実技教育と評価試験もより良いものへと移行していきます!
写真:やっぱり、余裕のある3年生は違うなー(笑)。コウスケとノウマル。