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治療院訪問記

東洋医療総合学科:卒業生の治療院訪問記 その8 ~進学編~

2011年07月08日治療院訪問記

 あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師養成校の卒業後の進路は就職だけではありません。当校の臨床教育専攻科をはじめとする教員養成課程や大学院などに進学したり、本場中国の大学に留学したりする人もいます。

 兪 戎 先生は2000年に当校を卒業した後、東京大学大学院医学研究科博士課程(内科学専攻)へと進学し、学位(医学博士)を取得しました。同大学医学部附属病院のアレルギーリウマチ内科での医局研究員を経た後、目黒区中町に「健康ケアはり灸・兪」を開設されました。
 兪先生は治療院で日々患者さんの治療を行う一方、東京都鍼灸師会目黒支部の理事としても活躍され、また、患者さんを中心に一般の方々を対象とした太極拳の指導も行うという大変多岐にわたる活動をしております。
 「中医学と現代医学の融合」ということをモットーに、兪先生は中国の中医薬大学から始まり当校を経て更に大学院まで進学し、その真理を追究しています。東西医学に対する深い知識を有する先生だからこそ患者さんに対して説得力のある説明ができ、より深い信頼を得ることができているのだと思います。

 東洋医学と西洋医学(現代医学)は同じ医学でありながらその発祥も根本にある哲学も異なります。けどどちらも対象とするのは“ひと”であることに変わりはありません。「同じ医学なのにどうしてこんなに違うのか?」という疑問は実は私が教員になった一つのきっかけでもあります。今では自分なりの勝手な解釈を授業の中で脱線話として話すことがありますが、これからもこの疑問に対する自分なりの答えをみつけるためにも学んでいきたいと思います。(進学はできないと思いますが・・・)

学科長:光畑 昇

写真:兪 戎 先生、治療ブース

兪先生 健康ケア治療ブース