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天津通信

【鍼灸マッサージ師】天津通信★お仕事編<2> ~仕事場はロマンが詰まったクラシックホテル~

2019年10月15日

天津に来て4ヶ月が過ぎました。10月になり気温が急激に下がり冬支度に追われている中込です。
今回は職場のホテルについてお話したいと思います。

天津通信お仕事編2-1

私は天津市和平区にある利順徳大飯店(ASTOR HOTEL)と言うホテルで働いています。
1863年より続く伝統あるホテルで建物はイギリスの建築様式で造られています。
正門を入るとすぐに生花の香りが広がるロビー。ロビーを通り過ぎると大きな中庭があり、2階まで吹抜けていて日中は太陽の光が射し込みとても開放的な空間です。

天津通信お仕事編2-2

アフタヌーンティーも楽しめるカフェも隣接していてホテルのシェフが毎日作るケーキも食べられます。この中庭では週末になると結婚式も開催されます。中国の結婚式は秋に多いそうで9月からは毎週末のように結婚式が行われています。
また裏門を入った所には伝統的イギリス式暖炉や1918年(大正7年)に設置された日本電器株式会社製の古い電話も有ります。ホテルの方の話ですとこの電話は今でも使えるそうです。受話器に耳を当ててみると150年前の音が聞こえるかもしれません。
と案内に書いてありました。

天津通信お仕事編2-3

電話のすぐ横にある2階に続く階段はよく映画やドラマの撮影に使われていてロケ地巡りにいらっしゃるお客様も多いようです。夜にはホテルのBARから毎晩生の歌声と共に多くの談笑の声も聞こえてきます。
150年以上の歴史を持つホテルの地下には「利順徳博物館」と言うホテルや中国の歴史が沢山詰まった博物館が有り、こちらも観光スポットとして人気です。博物館の入口の手前を曲がると私の働くサロンが有ります。

そして忘れてはいけないのは利順徳博物館入口横にある中国国内で現存する最古のエレベーター。このエレベーターは1924年アメリカOTIS社製の一番初期のモデルで、現在は安全を考慮して人を乗せる事は有りませんが、電話と同じく今でも問題無く動くそうです。

このように沢山のロマンが詰まった歴史ある利順徳大飯店の中で私は働いています。
次回は仕事の内容についてお話したいと思います。
(中込文恵)