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【鍼灸マッサージ師】天津通信★留学編<2> ~授業前の準備/推拿治療学/栗と棗~

2019年10月23日

今回は大学の授業についてです。
私の専攻は、「中医鍼灸と臨床」で、授業と病院実習を受けることができます。ですが、大学から病院まで1時間半もかかるので、授業と病院実習をかけ持つのは非常に効率が悪くなります。そこで、前半期は中国語に慣れることもかねて授業に出席し、後半期は病院実習に参加することにしました。
授業は、中国人の学生と留学生でクラスが一緒になることはありません。中国に来たばかりの留学生は大半が中国語クラス、本科生であれば1~6年生、その他、ベトナム、モンゴルなど、まとまってきている国の学生は、それぞれカスタマイズされたクラスに所属して授業を受けます。私のような1年間の進修生はどこのクラスにも属さないで好きな授業を選択することができるため、各クラスの時間割から重複しないように選択しました。
天津通信★留学編2-1

どのクラスにも班長(学級委員長)がいるので、班長と授業を担当する先生に事情を説明して、出席を許可してもらいました。クラスメイトは、WeChatグループでまとまっていて、授業の有無や教室変更などのお知らせが来ます。その授業への出席を決めたら、自分にも連絡が来るようにグループに入れてもらうか、班長と連絡先を交換して、情報を共有できるようにします。

とはいえ、中国の授業って?どんな感じなのか見当もつかないため、最初の週はとにかくいろいろな授業に出席してみて、次の週、本登録をし、教科書の入手方法を確認したり、旧校区の近くにある本屋さんに買いに行ったりしました。中でも、中医中国語の授業で使う教科書は絶版のため、自分でコピーするか、ネットで印刷屋さんがコピーしたものを購入するしかないのです!
これらのことは、一歩ずつ右往左往しながら分かったことで、他に同じ立場の学生がいなかったため、1ヶ月もすれば落ち着くかな、くらいの気持ちでいました。ただし、自分から動かないと何も進みません。東京衛生の先生方がいかに至れり尽くせりしてくださったかが、身に染みて分かります。

では、授業の中から、「推拿治療学」をご紹介します。担当の翟教授は、天津中医薬大学附属保康医院で主に徒手治療をなさっていて、誰でも見学にいらっしゃいと広く門戸を開いてくださっている方です。授業では、実技室での実習もあります。
天津通信★留学編2-2

先生のデモを見て、学生同士で練習という流れや、実技室内は白衣というのも日本と同じですね。
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ところで、街中の話題をふたつほど。食材の買い出しにはよく市場に行くため、旬の食材が分かります。今はちょうど栗と棗の時期です。店頭にはこれらが山積み。漢方でもよく出てきますが、棗はそのまま食べられて、味も食感もりんごのような感じです。
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栗は、甘栗にして売っているところもあり、日本よりだいぶお得なので、食べ始めると止まりません。
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そして、前回、天津の地下鉄やバスに乗るのに、外国人はスマホ決済ができないと書きましたが、あれから数日後、できるようになったようです!中国の日々の変化の速さ(そして予告のなさ)にはよく驚かされます。
(2019年10月:玉置映理子)