東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】インスタ紹介本 その1

2020年05月08日お薦め図書の紹介

これから定期的にインスタで紹介した鍼灸関係の本を、5冊まとめて改めて紹介していこうと思います。

こちらでは、インスタの内容にさらにコメントを付け加えて、★の数で高橋個人による気持ちを表していきますので、購入の際に参考にしてみてはどうでしょうか。ってことで、まずはこの5冊。

昭和鍼灸の歳月 上地栄 績文堂

学生時代に購入した本の一冊。
「経絡治療」と言われる鍼灸治療法確立までの様子が描かれている。
読み進めると「熱い鍼灸師」達の様子が文字を通して脳裏に描かれていきます。
昭和の時代を関東中心に。
残念ながら発行休止が決まった「医道の日本」との関係性を知らない方は知って欲しい。


資料度★★★★★ 高橋的には分からないことがあったときに読み返しています・
難易度★★★☆☆
学生度★★★★★ 学生中に知って欲しいけど、1、2年生には難しいかな。



ひとを治療するということ―43人の東洋医学臨床家の治す悩み克服法 医道の日本社

鍼灸治療法はいくつもある。
流派と言ってもいいが、実際には人の数ほどといっても良いだろう。
治療法を知るには、まずその人を知るべきでだと思う。誰でも知っているあの先生が何故鍼灸師になったか。
まずはそこから学んでみては。


感動度★★★★★ あの先生もこんな苦労を…。泣けます。
難易度★☆☆☆☆
学生度★★★★★



鍼灸臨床医典―初心者のための取穴法解説  間中 喜雄 医道の日本社

昭和45年(1970年)に発刊されたとは思えない、今でも現役の書籍の1冊。
初学者には分かりやすく、経験者には奥深い内容。
「中医学」という名前が広まる前より、その内容は中医学している。著者の名前を知らない学生さんはこの機会に知っておこう。
知っている人は、竜の尻尾を追いかけているはず。

と、ここまではインスタにあげた内容だが、「竜の尻尾」の意味を理解してくれた人がどのくらいいるだろうか。知っている人はさすがですし、知らない人は検索してみよう。
ちなみに本学園の兵頭先生は間中先生と懇意にされていましたし、間中先生の病院が小田原なので、神奈川衛生学園専門学校の図書室には間中先生直筆の絵が飾れています。超貴重。




臨床度★★★★★ 使える!
難易度★★☆☆☆
検索度★★★★☆ ツボに関しての内容なので、調べるのに使用します。



針灸奇穴辞典 郝金凱編 風林書房  

臨床おける引き出しの一つに奇穴がある。
例えば教科書にも載っている「失眠」。日本ではすっかるお灸のツボとして定着している感があるが、もともとは針をしていたツボ。しかも置鍼してはダメ。
出典は…と、こんな事わかる本書は『針灸経外奇穴図譜』の部分翻訳本である。
読むというより調べる為の本。あなたの本棚にも加えてあげよう。



臨床度★★★★★
保持度★★★★★ 困った時に調べますので、持ってないと仕方ない。買うべし。
検索度★★★★★



図解鍼灸臨床手技の実際 尾崎昭弘 医歯薬出版

学生時代に疑問に思っていたことが全て載っている。
教科書に使ったら、下手な先生はいらないだろう。内容は技術的なこと、理論、臨床でのヒント、そして消毒に関してまで。
現在は古くなってしまった内容部分改定の為か『第2版』が発行されているが、個人的にイラストはこちらのほうが断然好み。辞書的な役割をしてくれる一冊だ。
インスタでは上記のように書いたが、第2版ではなく増補版のタイトルは『図解鍼灸臨床手技マニュアル』です。



臨床度★★★★★
検索度★★★★★
学生度★★★★☆ 持っていると学校の先生が困ったりして(笑)


はい、ってこんな感じでいかがでしょうか。
10冊紹介しようと思ったけどけっこうなボリュームなので5冊で紹介していきます。
週に1回更新できることを願います(笑)