東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】コロナな今鍼灸師になる意味②

2021年03月11日大希のつぶやき

コロナな1年、東京衛生はどういう授業をしてきたのか見てみよう。

1年生の実技の様子。お灸。
いつもの東京衛生の見慣れた絵じゃないか!と思ったこのブログのファンのあなた、この写真を引いてみると違いが分かります…


はい、がらーんとしてます。生徒がいない訳ではありません(笑)。これは夜のクラスね。窓の外真っ暗。


今年、実技の授業は1クラス約30名のクラスを2つに分けて(AクラスとBクラス)に分けて実施しました。
理由は密を避ける為です。

全国の鍼灸学校の様子を聞くと、オンラインで実技をやっているという個人的には理解できない学校や(笑)、マスクとフェイスガードの2つを装着して通常通り行っている学校、マスク&窓開けっぱなしで換気しまくで行っている学校などいろいろあったようです。
写真は昼のAクラス。これで全員。まだ白衣が届いてない7月の様子。


東京衛生としては、実技の授業をオンラインでやるなんてはなから考えていませんでした。
オンラインで紹介できる内容もあるかと思いますが、芸術ともいえる鍼灸の技術が画面見ているだけで身に付くことはまー、100%無いでしょう、というのが私の考えです。もちろん、ある程度の技術を身に付けた人、例えばプロ野球選手がライバルのバッティングフォームを動画で見る、なんてレベルなら別ですが、鍼も灸も触ったことのないド素人が、動画を見て鍼を刺せるようになるとはとてもとても思えません。

で、感染対策でマスクやら換気やらは当然として、それ以外にできることと言ったら、時間割を急遽作り変えて、クラスを2つに分けて人数少なく密を避けて実技授業を実施、というのが本校が選んだ方法です。


この完璧とも言える方法には唯一の弱点があります。そうです、我々教員が倍の時間授業をやらなければならないのです(笑)。ってことで、教員になって初めて同じ授業を4回(昼の2クラス+夜の2クラス)やりました。ちなみに給料は変わりません(爆)。


お陰様で学生さんの不満も無いようでしたし、教えていても新しい発見がありました。
教える人数が多いのと少ないの、それぞれにメリットがあります。人数が多いと、いろんな人の身体に触ることができますし、いろんな人に鍼をすることができます。少ないといつも同じ人ってことになり、技術向上を考えたときに問題になります。そして、人数が少ないと…。まっ、それは秘密にしておこう(笑)。ちなみに、多人数に指導できる先生は少人数にも指導できますが、少人数にしか教えたことが無い先生は大勢を教えることができませーん。料理にも通じるのではないだろうか。


とまー、コロナに負けず今年の1年生も予定通りの成長をしております。いや、去年以上かもしれないなー。
驚くユウカ(左)とアヤジロウ(右)。


そんなこんなで無事に1年終了。最後に1年生はAクラスとBクラス合同で大掃除をしました!窓全開換気最高(笑)
何人かに大掃除中に言われたことは、「先生、人が多いね」でした(笑)。
はー、これが当たり前の毎日になって欲しいものです。
写真:アヤジロウの髪が赤くなってます。全集中泣き虫の呼吸。


コロナな中でもいろいろ学びがありました。とくに座学はオンラインになったからねー。
ってことで、つづく。

治療家で学校の先生 高橋大希