東洋医療総合学科Blog

はり実技

2013年05月21日大希のつぶやき

東京衛生学園専門学校の鍼灸の実技授業はいろいろな工夫をしています。
 
先日、本校の卒業生で他校で教員をやっている仲間と会いまして、ブログ見てますと言われました。で、東京衛生はもう人の体にお灸やっているんですね、やられましたよー。と(笑)。人の体にお灸をするには、それなりの技術レベルに到達していないと、火傷(やけど)という苦痛をお互いに強いられます。この時期の1年生がお互いの体にお灸するっていうことは、入学して1か月ちょっとで、そのレベルになっているということ。彼もはりきゅうの実技を教えているようです。
 
私の授業を受けて卒業して、それを基本に問題意識を持って、教員をやっている卒業生が大勢いますが、皆いろんな工夫をしているようです。頼もしい卒業生であり、仲間です。私も卒業生から学ぶことはとても多いです。
 
3年間の限られた時間の中で、いかに学生さんの実技レベルを向上させるか。
 
私の経験では、教える教員が臨床をする以外にはありません。
 
絶対に。
 
どうしたら臨床能力が上がるか?今より患者さんの苦痛を取ってあげるには…。たくさん悩んで、たくさん本を読み、たくさん先輩にアドバイスを頂き、そして自分で患者さんを治療する。その結果得た経験を、いかに無駄なく教えていくか。
 
自分の技量を上げれないのに、他人の技量が上げれるとは到底思えません。
 
今思うと、小学校の先生って、人生の先輩として親が教えれないことを6年間という時間をかけて、自然と褒めて、怒って教えてくれました。勉強の仕方はその1つでしかない気がします。
 
中学生くらいから受験が始まると、いかに効率よく知識を伝えるかということに重きが置かれているように思います。そして先生は学生さんより知識が多いから教えられる。
 
どっちが良いとか悪いとかではないのですが、鍼灸学校の教育って、小学校みないなほうが合っている気がします。国家試験に合格する知識を持っているから教えられるとうような教育ではなく、人の病気に携わる仕事の経験者としての知識と技術を、自然と伝えられるような教育が必要だと思うんです。だって、病気ごとの鍼の仕方や灸の仕方はいっぱい本に載ってますが、目の前の病人のことは何にも載ってないのだから。
 
鍼灸師という職人をつくる。そんな教育の東京衛生学園専門学校。
 
いよいよ本日から1年生は、はりの実技スタート!お灸はちょいとお休みです。と言っても、その分宿題は出るのですが(笑)。
 
 
写真:初めて鍼を構える1年生。はい、テライ!カメラ見ないで集中しなさい。