東洋医療総合学科Blog

腰に刺す前に

2013年05月22日授業の様子

 2年生の鍼灸の実技授業(鍼灸基礎実技Ⅱ)では、人体の様々な部位に鍼を刺していきます。
 
写真:カメラ向けられて笑顔のユイちゃん。
 
1年生のお灸の授業では、位置の確認しやすいツボではありますが、手足、お腹、腰と、どんどん灸をすえていきます。しかし、おなじツボでも鍼の場合は、刺す深さと方向(角度)を間違うと、大事故につながりかねません。その爲、1年生の1年間かけて、しっかり解剖学を学び、危険度の少ないお互いの足で、自由な角度で鍼が刺せるようにみっちり練習して、いよいよ2年生で様々な部位に刺していく、という授業の進行になってます。
 
写真:刺した鍼をじっとみつめるアヤちゃん。どうした!?
 
刺鍼テクニックの一つに、刺鍼転向法というのがあります。
 
人の体は表面が皮膚が覆われており、その下に筋肉があります。筋肉の深さまで鍼が刺さってしまうと、鍼の角度は固定されてしまいますが、皮膚と筋肉の間のわずかな隙間に鍼の先端を合わせると、そこから自由な角度に刺していくことができます。その爲、刺した鍼の角度が不十分な場合は、鍼を完全に抜いてしまわないで、皮膚の下まで引き上げて、そこで角度を調節します。
 
写真:川井先生が見ている中、真剣なヨウコさん。お酒飲んでるときとは大違い(笑)。
 
そうすると、皮膚に開いた鍼の穴は1つで済みます。一度鍼を抜いてから刺しなおすと、穴が2つになってしまうでしょ。患者さんに優しくないです。また、刺しながら鍼の角度を変えていくなんでことも応用として出来るようになります。
 
写真:川井先生にアドバイスをもらっているマイちゃん。カメラが気になるらしい(笑)
 
どんどん進んでいくので、しっかり練習しないとねー。
 
 
写真:今週のヨッシー。よこになってたら、顏にかけてた手ぬぐいを隣の人に突然取られる。そして私に写真を撮られる(笑)