東洋医療総合学科Blog

エイちゃんとレミちゃん

2013年05月28日大希のつぶやき

 エイちゃんとレミちゃんは千葉にある関東鍼灸専門学校の卒業生です。
 
写真:エイちゃんとレミちゃん
 
二人は今年の春に本校の臨床教育専攻科に入学したのですが、実はその前からのお知り合いです。どんな業界にもあると思いますが、鍼灸業界にも『勉強会』が存在します。勉強会は卒後に臨床能力の向上や生涯学習を目的としたものから、学校の授業のでなかなか習えない技術を学べるものまで幅広くあります。
 
私は東京衛生学園専門学校専任教員ですので学生さんにとっては学校の先生です。
でも、治療院では、患者さんから見れば鍼灸の先生です。
で、実は学外では勉強会の講師もしていますので、他校の学生さんにも先生と呼ばれる。皆さん『先生』と呼んでくれますので、町中で声かけられると、誰だ!?と思ってドキッとします(笑)
 
レミちゃんのお師匠さんは、私の兄弟子にあたりますし、エイちゃんは、本校の卒業生でもあり私の後輩達に学校で教わってきてます。不思議な縁であります。
 
そんな二人が臨床教育専攻科に入学してくれたのは、とても嬉しい。うちの学生さんにはよく言うのですが、鍼灸師っていうのは臨床家の顔と、教育者の顔と、研究者の顔を合わせ持っていないといけません。患者さんを治療するということは臨床家としては当然ですが、患者さんへの指導は教育ですし、自分の知識や技術を後進に伝えるという伝統がある職業ですので、文章を書いたり言葉で説明したりといった教育の面も勉強する必要がある。そして、患者さんの症状がなかなか改善しなければ、本を読んだり調べたりといった研究の面も必須になってきます。二人が何を思って、臨床教育専攻科への入学を決めたのかは知りませんが、鍼灸師として一回りも二回りも成長して欲しいものです。
 
そうそう、ただの宣伝ですが(笑)、今述べたようなことを昨年の6月に三重で行われた公益社団法人全日本鍼灸学会の学術大会にてパネリストとして発表させて頂きました。数日前に送られてきた学会雑誌にその様子が詳しく掲載しておりますので、興味のある方は学会誌をご覧下さい。うちの学生さん達!読みなさいよ。
 
写真:『患者のための鍼灸学』 全日本鍼灸学会雑誌2013年第63巻2号