東洋医療総合学科Blog

陰主陽従

2013年05月29日大希のつぶやき

鍼灸の世界で昔から使われている言葉に『陰主陽従(いんしゅようじゅう)』という言葉があります。誰が言い出したのかわかりません(知ってる人は教えて下さい)。
 
中国思想を元とする『陰陽』とは、あらゆるものを2つに分けていろいろ考えてみることです。
 
例えば、空を見上げると昼間は太陽が出ていますが、夜になると月がでます。昼間と夜も『陰陽』ですし、太陰と月も『陰陽』です。一般的んは昼間と太陽は『陽』に分類され、夜と月は『陰』に分類されます。明るいとか広いとか大きいなどは皆陽に分類されることが多く、それに対応する暗いとか狭いとか小さいなどは皆陰に分類されます。
 
人でいうなら男は『陽』に女は『陰』に分類されます。
 
でも、男は『陽』、女は『陰』と固定してはいけません。
 
固定するとは時を止めることになってしまいます。人も自然も止まることなく動いています。一瞬を見ることはあっても止めることはできないのです。もし年配の男と若い男を陰陽で分類したらどうなるでしょうか。男は陽だから、年配の男も若い男も陽…となってしまうと陰陽で分類できなくなります。その場合、例えば年齢に注目すると年配の男のほうが若い男より歳が上。だから、経験も上、知識も上。だから年配の男を『陽』として、若い男を『陰』としよう!としたり、逆にどちらのほうが体力があるかで分類すると、今度は若い男が『陽』となり、年配の男が『陰』となります。
 
こんな感じの『陰陽』という考え方、思想を医学に用いたのが中国伝統医学であり、東洋医学と呼ばれるものです。
 
そんな『陰陽』ですか、医学において、厳密には生と死が存在する世界において、絶対的な法則として『陰主陽従』という法則が成り立つときがあります。ちょっと難しい話になってしまいますね。
 
例えば、男と女でふざけてみると、男がしっかりしているのは、女が影で支えてくれるから。男は女に従っているだけ(笑)。なーんて言ってみたりしてー。
 
 
写真:臨床教育専攻科のあマ指実技指導法の授業。いよいよ6月から教育実習だー!親方が奥で授業の様子を見守ってます(笑)
 
写真:陰主陽従。マヤゲとナカジマ君。