東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】1年生の鍼灸実技の様子

2024年05月11日授業の様子

4月に入学した新入生(1年生)ですが早いもので1か月が経ちました。
鍼灸の実技授業である「鍼灸基礎実技Ⅰ」。しょっぱなに1回だけあったものの、1か月ほど空いておりました。
で、GWが終わって本格始動です。4月23日のブログ「【東洋ブログ 大希のつぶやき】体と技と心を鍛える鍼灸の授業」の中で、1年生がゴルフボールを回している様子をチラッと紹介しておりますが、その後どうなっているでしょう。


みんな一生懸命回しております。
「ゴルフボール回し」は5分間に手のひらの2つのゴルフボールを何回回せるか確認します。目的は、鍼灸師になる為に技術を身に付けるに当たっての最低限の「手の柔軟性」「手の筋力」をまずは身に付けること。つまり鍼灸師になる為の基礎体力作りです。
写真:トモがボールを落としたところ。握力、回す力が弱くなってくるとこうなります(笑)


東京衛生学園での私の教育経験では、5分間回しつづけて60回に到達しな人は、その後の技術は試験合格レベルでは身に付かないことが確認できています。鍼灸師になる為の基礎体力無さすぎってことです。ちなみに、4月の一番最初と1か月後のGW明けでは、平均的に17回多く回せるようになっていました。このゴルフボール回し、入学前から課題として出されますの、真面目に取り組んでいる人はジワジワと基礎体力が付いてきています。小学校や中学校での体育の授業を思い出してもらうと分かりやすいが、運動得意な子って、どの競技でもこなしますよね。あれって、大人から見ると小中学生レベルの技術なので、結局のところ基礎体力がしっかりしている子が、何でもこなせる子ってことになります。


基礎体力があるから何でもこなせるってことは、逆に言えば、基礎体力がなければ何もできないってことになります。
どんなに本人がやる気があって、鍼を刺す練習やお灸の練習をしても、その技術を身に付ける体ができていないと、努力むなしく一向に身に付かない。身に付かないとあせる、あせって鍼と灸の練習量を増やすけど結果は同じ。まずは、鍼と灸を自由に扱える手を作ることが最優先ってことです。


で、そんな「基礎体力」づくりを、卒業した後から始める人はまずいません。だって、国家試験合格したから、はり師きゅう師になったら、鍼がも灸も自由にできるから。でも、残念ながら技術的な成長はほとんどないですね。これは、学外でも鍼灸の実技を教える経験が長い私の持論です。つまり、学生中に上手くなればなるほと、学生中に基礎体力を身に付けるほど、鍼灸師としての技術習得が早くなるってことになります。技術がなければ患者さんは治りません。

先日、鍼灸師さんの集まりでの会話で、クラスメイトで鍼灸をやっている人(仕事として)が少ないって話を聞きました。時間をお金をかけて国家資格を得たものの、それに見合った物が得られなければ、続けることができないでしょう。さて、東京衛生学園専門学校はどうだと思いますか。過去のブログ、そしてこれからのブログを見て頂ければな分かりますが、多くの卒業生が遊びに来てくれます。みんなガンガン鍼灸マッサージやってます。学校選びって大事だと思いませんか。あなたの選んだ学校が素敵な学校だと嬉しいですね。