東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】日本伝統鍼灸開始

2024年05月13日授業の様子

本校の鍼灸実技は基礎と応用の二本柱で展開する。基礎といっても3年間おこなわれ、応用は2年生の秋ごろから始まる。基礎とは全てに通じる基だが、応用には種類がある。本校の鍼灸応用実技は、「現代医学に基づく鍼灸治療」「現代中医鍼灸」「日本伝統鍼灸」の3つだ。このことは、4月22日のブログ【東洋ブログ 大希のつぶやき】鍼の学校ですから。でもちょこっと書いてます。以前鍼灸あん摩マッサージ師の教員養成課程の学科があった本校では、教員になるなら多くの事を知っておくべきということで、当時の理事長と日本伝統鍼灸学会の会長の間で話がまとまり行われていた。その授業を、資格取得前の段階で始めたのが本校の応用実技。今ではいろんな学校が真似っことしている。あっ、真似は大事だし、良いものはどんどん東京衛生からパクるとよい(笑)。

さて、パクるとは良いのだが、本当にパクれているのかが問題だ(笑)
ってことで、本校の応用実技2「日本伝統鍼灸」が始まった!


ちょこっと説明すると、まず、鍼灸は「遣唐使」とかの時代に中国から伝わり日本で独自の深化を遂げました。江戸時代に花ひらき、昭和で新しい時代を迎え、その後発展し続けております。そんな日本伝統鍼灸とよばれる鍼灸治療法には多くの流派が存在し、その流派が集まって学術展開している組織に日本伝統鍼灸学会があります。※日本伝統鍼灸学会のHPはこちらから そんな日本伝統鍼灸の流派の一つに、「積聚会」という流派があります。積聚(しゃくじゅ)とは腹部の現れる体の異状を示す言葉がありますが、腹診に注目したのが積聚治療です。この積聚治療の紹介指導に来て下さるのが、積聚会会長の原オサム先生です。※積聚会のHPはこちらから

原オサム先生は、長年日本伝統鍼灸学会の理事を務められ、積聚会会長として後進の育成にも力を注いでおりますが、普段は都内で鍼灸院を開業しております。お忙しいところ、毎年本校の授業に来てくださいます。臨床経験40年以上のベテラン鍼灸師から語れる話は、積聚治療を学ぶだけでなく、臨床の厳しさや辛さ、そして鍼灸の魅力や先生の魅力と多くに渡ります。


積聚治療を学ぶことが目的ではありません。「日本伝統鍼灸」と「現代医学に基づく鍼灸治療」、そして「現代中医鍼灸」の違いを知り、卒後の自身の臨床に生かして欲しいのです。そして、私のような未熟な鍼灸師ではなく、普段なかなか会うことのできない、名人達と触れる機会でもあって欲しいのです。

さて、良い内容の授業なら、いろんな学校でパクるといいでしょう。
でも大事なのは、「何を教わるかではなく、誰に教わるか」です。名言(笑)。
いや、真実ですよ、これ。