東洋医療総合学科Blog

小池先生より九鍼を学ぶ

2013年07月04日授業の様子

学校の授業内容というのは定期的に変わるものです。時代に合わせて、学生さんのがんばりで、そして教える側の成長で。
 
東洋医療総合学科と臨床教育専攻科は共に新カリキュラムがスタートして2年目。つまり、2年生と3年生では授業の内容が違う。と言っても、国家試験の出題される科目内容については大きな変更はしようがなく、変ったと言えばもちろん実技ということになる。
 
旧カリキュラムがスタートしたのが、私が教務に入って2年目から。入った年から企画して、臨床を意識したカリキュラム、日本一の実技校を目指してやってきた。この旧カリキュラムは実際に開業している先生方が本講の授業をお手伝いしてくれていた影響がが大きい。
 
今回、臨床教育専攻科のカリキュラムを考えた時も、その基本的な目的は変わらず、中心に臨床を置いている。でも、臨床に重きを置くと、教える側にも制限が出てくる。
 
臨床のできる教育者。教育のできる臨床家。
 
そんな一人が、小池俊治先生です。
 
写真:デモ中の小池さん。左手の重要性を解説中。
 
本校の東洋医療総合学科&臨床教育専攻科卒業後、中国に留学。天津中医薬大学大学院修士課程修了し、高円寺で東明堂小池鍼灸院を開業されています。
 
兵頭先生に影響を受け、その後東京九鍼研究会会長の石原克己先生に師事。まー、固い話はさて置き、すごい人です(笑)。小池さんは、私が本校に入職した年の3年生でした。その後、縁有ってお付き合いさせて頂いてます。
 
写真:今日の実技は接触鍼系(いわゆる、刺さない鍼)です。
 
古代中国では、鍼はその形状と使用目的から9種類ありました。現在、一般的に鍼と呼ばれるものもは、その9種類の中の1つである毫鍼(ごうしん)と呼ばれています。小池さんは、患者さんの主訴や体の状態において、この9種類を使い分けます。今日の授業は、その9種類の中でも、刺さない鍼に分類されるものを紹介して下さいました。鍼と言えば、刺す、痛いのイメージを持っている鍼灸治療未経験者が多いと思いますが、刺さない鍼治療もあるんですよ。
 
今日の授業前に小池さんと話をしていたら、母校で授業をやるのは初めてで緊張しているとのこと。講師としても引っ張りだこの方ですし、学会などの講演なども見ているので、私も気づきませんでした(笑)。で、小池さんでも緊張するのか!とも(笑)。
 
写真:デモをしながら解説中の小池さん
 
小池さんは今朝facebookでこうコメントしてました。
 
『いずれは母校で教えるに足る臨床家になりたいと思ってきましたが、まったく足らないままきょうを迎えました(^^;;』※小池さんすいません、勝手に引用しました(笑)
 
足らないなんてとんでもない。小池さんをはじめ、多くの卒業生が母校の授業に協力してくれるってのはすごいことです。また、そういう意識を持っているってことが、嬉しすぎます。
 
 
 
※実技のデモで、散鍼(さんしん:鍼の技の一種)出来る人いますかーと小池先生に言われて、前に出たトウホウシンキ君改めビーバー君が、散鍼と三振をかけたギャクを披露して、本当に三振したことは、今回は触れずにおきましょう。