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【東洋ブログ 大希のつぶやき】2年生の鍼灸実技 日本鍼と中国鍼
2025年07月05日授業の様子
1年生と3年生の鍼灸実技を主に担当している私ですが、2年生の実技の様子を見に行ってきました。
東京衛生学園の「鍼灸基礎実技」は1年から3年まで毎年あります。だって基礎だから。で、1年生は足にしか鍼をしませんが、2年生ではそれなりの技術が身に付いた上に解剖の知識も頭に入っていますんので、いよいよ体幹に刺していきます。
写真:ミサミサが患者役(誰だろう?)の腰に鍼を刺しているところ。
写真:こちらはイズミさんが鍼しています。最初のミサミサの写真と立ち位置が違うのが分かりますか。同じツボでも左右によって刺す向きや角度が違うので、刺す時と立ち位置も違ってくるのです。鍼を刺すというのは手だけでやっているわけではないのです。
写真:手前でヒノピーが、奥でタダシが同じように腰に鍼をしています。
写真:ヒノピーの手元をアップ。向かって右の鍼(左腰)に刺し終えて、左の鍼(右腰)に鍼を刺しているところ。この鍼は「日本鍼」です。日本鍼は刺し方が二通りあり、これは「鍼管(しんかん)」というチューブを使用して鍼を刺しています。向かって左の手に人差し指と中指の間に水色のチューブ見えますよね。
写真:カオリンが田坂先生のチェックしてもらっているところ。東京衛生学園の「鍼灸基礎実技」は「新しいことを習う時間であり、確認する時間」です。つまり「練習時間」ではありません。こういうところも他校と違うかもね。
写真:カオリンの手元をアップ。鍼管から出ている鍼柄(鍼の持ち手部分)を指で叩いて(弾入(だんにゅう)
といいます)鍼を刺します。この「鍼管」は日本発祥の道具で、日本鍼灸の特徴の一つとも言えます。
写真:こちらはスズが鍼してますね。上野先生にチェックしてもらいながら。
写真:スズが練習しているのは中国鍼です。刺し方はザ・鍼って感じで「ブスリ」といきます。もっとも、早いスピードで指しますので、実際には「シュパッ」って感じです。分かりますかね(笑)
写真:スズの手元をアップ。鍼の形状はもちろんのこと持ち方も刺し方も違います。
写真:スズの後ろでカオリンが上野先生のチェックを受けてます。
ってことで、日本鍼と中国鍼の違いをここで確認しておきましょう。
写真:上が日本鍼、下が中国鍼です。細い部分が体に刺さる「鍼体(しんたい)」になります。日本鍼も中国鍼も鍼体の長さは同じですが、持ち手の部分である「鍼柄(しんぺい)」が違うのが分かりますかね。
写真:鍼柄部分のアップ。
日本鍼の中でも銀鍼は繊細な刺激を一定時間コントロールする技術が身に付き、中国鍼は豪快な刺激を一瞬でコントロールする技術が身に付きます。繊細と豪快、一定時間と一瞬。多くの鍼灸学校がステンレス製の日本鍼を常用するところ、東京衛生学園ではこの2つの鍼を3年間徹底的に刺しまくることで、どのような鍼も使えるようになる基本が身に付くのです。鍼灸師の皆さん、そして学生さん、学生時代にどのくらい銀鍼と中国鍼を刺しましたか。