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専任教員 鎌田 剛
2013年07月17日専任教員インタビュー
次は誰だ?と思っていたと思います。『専任教員インタビュー』。で、鎌田先生です。っていうより、カマーチョって言ったほうがいいですかね(笑)。ってなことで、本校中医学研究所の鎌田剛(かまた つよし)先生にお話しを伺いましたー。それではどうぞー。
だいき:「鎌さん、みんなに聞いているんですが、教員になって何年になりますか?」
カマーチョ:「専攻科を卒業したのは十数年前だと思いますが、ある意味、教員という自覚を持てるようになったのは1年ぐらい前ですかね。おそ!」
だいき:「(笑)つーか、鎌さんとは後藤学園、東京衛生学園専門学校への入職は同期ですもんね。でも、わずか数か月で、兵頭プロジェクトの一環で岐阜大医学部へ(笑)」
カマーチョ:「本当に良い勉強をさせてもらいました。中国留学から帰ってきてすぐに、岐阜大学医学部・第2内科へ出向となり、内科病棟および外来での鍼灸治療、院内および岐阜鍼灸師会での中医学・鍼灸治療の啓蒙活動・・・・・2年後には三重にあるユマニテク医療福祉大学校で教壇に立ち、岐阜と三重を往復する日々・・・・楽しいことばかりではなかったですが、得るものが多かった7年間でした。」
写真:中医学研究所の机にて。
だいき:「岐阜大医学部には当時、みなで見学にも行かせて頂きましたね。帰りに下呂温泉で騒いで(笑)。鎌さん、先生をやっていて以前と比べて最近はどうですか。学校のこととか、授業のこととか、学生さんのこととか、それと個人的なこととか。」
カマーチョ:「中医学研究所に戻ってきてから、卒後研修を中心に仕事させてもらってますが、本科や専攻科の学生さんともっと絡みたい気持ちもあります。たまに教室へ顔を出すと『だれ?あんた?』みたいな雰囲気がチラホラ・・・・」
だいき:「(笑)まー、今年はちょっと教科書作成(東洋医学概論)とか忙しいので仕方ないっすよね、来年はもう少し授業持ってくださいよ。そうすれば自然に認知されますし。ところで、最近はまっていることとか、好きなこととかありますか。」
写真:仕事中の鎌さん。教科書作りでPCばかり見てます。あっ、画面が違うか…(笑)
カマーチョ:「ある意味ハマってしまっている行為だとすれば、むやみに自分を追い込むことをしてしまう事ですかね。例えば、近日中に仕上げなければいけない仕事があるのに、『あえて寝る』という行動にでる。そのうちエスカレートしてきて、あえて『銀河英雄伝説』を見る、最終段階は、あえて『ONE PIECE(ワンピース)』を見る。ちなみに現在は最終段階に進みつつあります。ほぼ廃人状態かも・・・・。」
だいき:「あー(笑)、鎌さんぽいっすね(笑)。お互い時間もないので、話をしたことがないですが、鎌さんにとって中医学というか中医鍼灸ってどんなものですか?急にマジメな質問ですが(笑)」
カマーチョ:「どんなものかですかー。う~ん・・・ 『糟糠の妻クラブ』ですかね・・・・もしくは、『ダブルオーガンダム(機動戦士ガンダム00』? なにか?・・・問題でも?・・・」
だいき:「…。」
カマーチョ:「日本における中医学、中医鍼灸は、臨床においても教育においても、良きに変わる工夫や努力が必要だと思っています。ある種の『陶冶』が不可欠です。これは、かなり以前から感じていたことです。教員になった理由でもあります。」
写真:真面目に語ってるときの顔。
だいき:「そういえば、自分が受けた教育のこととか以前話をしてくれましたね。」
カマーチョ:「自分は『中医改革派』と嘘ぶってますが・・・ 我々は臨床を通じて、教育内容から変えて行かないと、日本における中医学そのものの発展に寄与しえないと思うのです。『だれかが変えてくれるのを待つのではなく、お前が自己を改革し変えていけ!』という声が聞こえるのです。(只今、神降臨中)。『おれは変わる。中医学のイノベーターとなるために・・・・・・力を貸してくれ!T・C・M!』…こんなんで理解して頂けましたか?」
写真:研修生に指導中の鎌さん。
だいき:「はい(笑)、鎌さんらしいコメントありがとうございます。中医学好きに何かアドバイスをお願いします。」
カマーチョ:「我々が学んでいる学問は、人体の認識方法や治療方法だけでなく、考え方や行動など幅広い意味での哲学としてとらえるべきものだと思います。様々な体験、気付きをくれた人や本、治療させて頂いた患者さんを通じて、東洋医学が培ってきた智慧を自分の目や体でしっかり判断することが大切です。それらによって自分が活かされ、そして少しずつでも患者さんに還元できれば良いのではないでしょうか。中医学とは、みなさんが考えるよりももっと自由なものだと思います。古来の方法や考え方をリスペクトしながら、軸をぶらさずに創造することが重要だと思います。」
写真:同じく研修生に指導中の鎌さん。
だいき:「最後に、最初の話に出た『だれ?あんた?』(笑)じゃないですが、うちの学生さんに一言ありますか」
カマーチョ:「東洋医学概論、東洋医学臨床論、中医学に関する内容で分からないことがあれば、遠慮無く聞きに来てください。中医臨床センターにいつでも居ますので。(生理的にカマーチョは無理って人でも、兵頭先生、齋ト~先生、太田先生も居ますので、気軽に遊びに来てください)」
だいき:「鎌さん、ありがとうございましたー」
いかがだったでしょうか。以前、鎌さんにいろいろ質問したんですが、自分が学生中に受けた中医学教育の内容にはかなりの疑問を持っていたらしく、絶対俺が教えてやるって言ってました。まー、もう10年位前の話ですね。で、実際、実現しているわけですが。私も鎌さんも東京衛生学園専門学校で早10年。さてさて、今後どうなっていくのか楽しみです。