東洋医療総合学科Blog

間先生の長鍼と大鍼

2013年07月18日授業の様子

今年からスタートした臨床教育専攻科の新しい授業。
 
東京九鍼研究会篇(笑)が終了してしまいました。あー、授業数が少ないな(-_-;)。
 
東京九鍼研究会代表の石原克己先生には、私が臨床教育専攻科の学生だった10年以上前からお世話になっておりますが、今年からの新しい授業では、『(石原)先生とそのお弟子さんから学ぶ』が一つのテーマとなっております。つまり、石原先生がこれまで授業でやられていた内容を、石原先生だけに授業をして頂くのではなく、お弟子さんにも担当して頂くという内容です。
 
石原先生の高弟に、本校卒業生の間 純一郎先生と小池俊治先生がいらっしゃるのは先のブログでも紹介しました。3人揃ってうちで授業なんて夢のようです(笑)
 
そんん東京九鍼研究会の最終回は、間 純一郎先生による長鍼と大鍼。
まずは、間先生から石原先生とのご縁や、東京九鍼研究会の治療法の総括をして頂きました。
 
写真:講義中の間先生
 
どんな治療法もそうですが、その治療法を作った方から直接教わるというのは、これ以上ない経験となります。でも、教わる側の状況においては、必ずしもベストの経験にならないことがあります。今回の授業で間先生もおっしゃってましたが、『石原先生の治療(技術)を見てしまうと、山に例えるならこんなに高くて登れるのかなー』となってしまうときがあると。そこで、お弟子さんである自分達をみてもらうと、『あっ、五合目まではこうやって登ればいいんだ』っていうのがわかってもらえる…と。いやー、まさにその通りだと思いますし、こちらの目的にピッタリとあった授業内容を展開して下さいます。さすがです、間先生。
 
さて、今回の実技内容である長鍼と大鍼を知っていますか?
 
長鍼とは、読んで字のごとく長い鍼です。まー、バーベキューの串をイメージしてもらうと良いかと。
大鍼とは、太い鍼のことで、まー、爪楊枝というが釘というか…(笑)。
 
下の写真は長鍼を刺したところ。この日使用した長鍼は長さが20センチメートル位のもの。体に対して垂直に刺してしまうと大変なことになります。この鍼は体に対して水平に刺していくんです。
 
写真:刺してない鍼と比較するとわかるでしょ。
 
写真:実はマヤゲが刺しました。どや顔です(笑)
 
間先生の師匠である、石原先生はとても穏やかで笑顔をステキな先生ですが、その雰囲気からは想像できないような、大胆は鍼(長鍼や大鍼など)をバンバン刺しちゃいます。なーんてことを、間先生も授業でおっしゃっているのですが、私が見ていると、間先生も、あの穏やかでステキな笑顔からは想像できないことを、石原先生同様になさっています(笑)。
 
写真:デモ中の間先生。みんな真剣。
 
学校の先生として学生に指導している私がいつも思うのは、鍼灸専門学校は職業訓練校ですので、ちょっと知識や技術がある人が、素人に教えるっていうレベルではダメなんです。圧倒的な知識と技術を持ち合わせ、かつ、それをわかりやすく教えれる能力があること。学校の先生は教えることのプロなわけですから、それが出来て当然。はっきり言って、下手な先生とか、知識不足の先生なんて必要ないです。
 
そして、実技の先生なら、それらの知識と技術を臨床で実際に行っていること。
これ、絶対条件です。
 
写真:間先生デモ中。大鍼を腰に刺しているところ。
 
車の運転ができない自動車教習所の指導員なんていないとのいっしょ。普段の臨床で、長鍼と大鍼を使っている間先生だからこそ、教わりたいし、是非うちで教えてほしい。
 
学生諸君にはわかってほしい。誰におそわるかで、学べることと身につくことに違いがあることを。
間先生本当にありがとうございました。