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【東洋ブログ 大希のつぶやき】3年生 あマ指応用実技 訪問テクニック

2025年09月26日授業の様子

「訪問マッサージ」を知っていますか。「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を持つ施術者が、寝たきりや歩行困難などで通院できない方を対象に、自宅や入居施設を訪問して施術を行うお仕事です。手足の「麻痺(マヒ)」や関節の動きが悪くなる「拘縮(こうしゅく)」の改善、疼痛(いたみ)の緩和などを目的に行われます。


卒業生の就職先でもおこなっていることがとても多いです。いわゆる「肩凝り」などのマッサージとは違う手技(わざ)になりますので、専門の知識はもちろんのこと、技術が必要です。そんな卒後の受容も大きい「訪問マッサージ」のテクニックを指導してくださるのが、講師の神田浩士(かんだ ひろし)先生です!


「あん摩マッサージ指圧師」として治療院を開業もしている神田浩士先生。経験豊富な「訪問マッサージ」のテクニックを学生さんに伝授してくださいます。本日は、痙性麻痺(けいせいまひ)へのタッピング手技でした。
→神田浩士先生の治療院「手あて指あつ処 あい治療院」のHPはこちらから
→神田浩士先生の施術の様子はこちらのYouTubeから


痙性麻痺(けいせい麻痺)とは、脳などの障害によって筋肉が過度に緊張する状態のことで、手足の運きが制限される状態をいいます。具体的には、手足が突っ張って動かしにくい、関節が固まって自由に動かせない、筋力が低下してやせ細るなどがあります。そうすると、日常生活や介護に大きな影響を与えてしまいます。日常生活とは、例えば着替えや食事なども困難になるのです。そこで、あん摩マッサージ指圧師が「訪問マッサージ」をすることで、歩行や日常生活が楽になったり、精神的なリラクゼーションや睡眠の質が向上するなどの効果が期待できます。


「あん摩マッサージ指圧師」の資格があると、「訪問マッサージ」の仕事ができるようになります。いつも言っていますが、鍼灸師になるにも、鍼灸マッサージ師になるにも学ぶのは3年間。学ぶための必要な知識は同じ(あん摩マッサージ指圧師には「あん摩マッサージ指圧理論」という科目の知識が必要です)。いつも言っていますが、鍼灸が上手くなるにも、あん摩マッサージ指圧が上手くなるにも、練習量が大事。目的の筋肉や骨、関節をしっかり触ることができる、から始まります。そうすると、鍼と灸の2つの資格だけの学校よりも、鍼と灸とあん摩マッサージ指圧がの3つの資格が取れる学校のほうが圧倒的に上手くなります。とくに社会人で受験を考えている人は、あん摩マッサージ指圧を学ぶことの有利性を知っておいて欲しい。卒後、すぐに即戦力になるかどうかは、鍼灸だけか、鍼灸マッサージの3つの資格かの違いになってくるのだよ。


さて、もはやセリフになっていますが「ここまで言って、鍼灸だけの学校に行く理由って何かあるんですかね」
学校の先生としてではなく、業界人の一人としてアドバイスをしておきます。「必ず、あん摩マッサージ指圧師の資格も取りなさい」

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師
髙橋大希