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【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 中国で評価される東京衛生の鍼実技

2015年11月17日授業の様子

1年生の鍼灸実技の授業でいよいよ中国鍼(ちゅうごくしん)がスタートしました。
中国鍼とは中国で使用されている鍼の名称です。日本の鍼は和鍼と呼ばれたします。日本鍼とは言わないです。中国と日本では鍼の刺し方が違うので、道具としての鍼の形状も違います。

写真:これまで横で使用してきたTPを立てて使用します。


写真:手元アップ。


中国の鍼は太いと言われることが多いですが(今だに鍼灸師の先生でも言う方がいます)、大事なのは形状の違いです。最も形状の違いが刺し方の違い、そしてそれが使用する長さと太さの違いに影響してきますので、総じて日本に比べて使用する鍼が太いことが多いのですが、それは中国鍼が太いのではなく、太い中国鍼が多く使われているという意味です。太い鍼は和鍼にもあります。日本は細くて柔らかい金や銀の和鍼が多く使われてきました。

中国鍼と和鍼。形状の違いは刺し方の違い。
では、刺し方はどう違うのか。
中国鍼は、最大の力を一瞬のスピードでコントルールする技量が必要な鍼です。
金や銀の和鍼は、繊細な力のコントロールを長時間おこなう技量が必要な鍼です。
つまり、この2種類の鍼を自由に扱える技術を身に付けると、すごいことになります(笑)



ちなみに、現在日本で最も多く使用されている和鍼はステンレス製です。
ステンレスの和鍼は、とてもよく刺さる鍼で、中国鍼や金銀の和鍼のような技量が不要です。
つまり、ステンレスの和鍼は技量のあるプロの鍼師には使いやすい最高の鍼の1つになりますが、学生にとっては鍼の技量を身に付けることが困難な鍼と言えます。

ですので、東京衛生学園専門学校の鍼実技の授業は、1年生の頃から、中国鍼、銀の和鍼、ステンレスの和鍼の3種類を授業の目的に応じて練習し、卒後、どんなところに就職しても対応できる技術が身に付けられるのです。

写真:板書の様子



次の2つの報告は、昨年本校を卒業して、現在中国の天津中医藥大学に留学している2人の卒業生からのものです。


「ちなみに、私が評価をいただいたのは鍼の技術に関してです。すなわち、刺入、手技、そして抜針です。もちろん中国の病院では鍼管を使わず鍼を片手(もしくは両手)で刺入しますし、また私は資格免許取得後どこかで働いたり訓練したりといった技術を伸ばす過程を経ずに留学しておりますので、要するに、東京衛生学園の高橋大希先生をはじめとする先生方に教え込まれた基礎技術が中国でも評価を受けたという素晴らしい事態なわけです。万歳!」
上柿拓真
上柿君からの詳しい報告はこちらから

「先月の報告にもありましたが、技術に関して衛生学園出身の上柿さんと私は、高評価を頂いています。我々は衛生学園を卒業してすぐに中国に来たので、学校以外で鍼灸の技術について、学んだことはありませんので、衛生学園の実技教育が中医師の先生に認められたことになるかと思います。中国ではご存じのように鍼管を使わず刺鍼をしますので、そのような環境で、中国鍼の授業で練習をしていない経穴や部位にも刺鍼ができたのは、衛生学園で身に付けた基礎力のおかげだと思います。」
中後政則
中後さんからの詳しい報告はこちらから

写真:卒業記念写真撮影時の二人(笑)



本場中国の臨床現場で評価される東京衛生学園専門学校の技術力。もちろん、本校の授業内容だけも問題ではありません。二人が3年間努力した結果です。

写真:そして人体で練習。


東京衛生の授業は中国鍼が上手くなるような授業?違います。
東京衛生の授業は銀の和鍼が上手くなような授業?いえいえ違います。

東京衛生学園専門学校の鍼実技は、鍼が上手くなる授業です。