トップページ 4つの学科 鍼灸あん摩マッサージ指圧 学校|東洋医療総合学科トップ 東洋医療総合学科Blog 【東洋ブログ 大希のつぶやき】日本伝統鍼灸の積聚治療
東洋医療総合学科Blog
【東洋ブログ 大希のつぶやき】日本伝統鍼灸の積聚治療
2024年06月10日授業の様子
3年生の鍼灸応用実技は、「現代医学に基づく鍼灸治療」「現代中医鍼灸」「日本伝統鍼灸」の3つある。何度も言うが、この授業形態は東京衛生が最初に始めたのだが、現在は多くの学校で真似っこしている。良いものだから真似られて嬉しいが、名前だけで内容や講師のレベルも真似してくれないと困る。

さて、先月から始まった「日本伝統鍼灸」。東京衛生学園では数名の先生が授業のお手伝いに来て下さります。数名とはいつくかの流派とも表現できる。日本伝統鍼灸流派の一つ、積聚(しゃくじゅ)治療。その普及と鍼灸を通じて社会貢献することを目的とした団体が積聚会。その会長が原オサム先生。流派のトップによる授業です。
※原オサム先生の最初の授業の様子はこちらのブログ【東洋ブログ 大希のつぶやき】日本伝統鍼灸開始から
※積聚会のHPはこちらから

原オサム先生は、積聚会の会長であり、私の鍼灸学校時代の実技の先生であり、そして師匠でもある。私も積聚会の役員であり、講師であり、積聚治療で患者さんの臨床にあたり、鍼灸院も開業している。だったら、私が日本伝統鍼灸の積聚治療を教えればいいのでは、となると思うがそうではない。

一つの治療法を習うのであれば、学生さんとの付き合いも長く、普段の技量も把握している私のほうが多少効率よく教えることができるかもしれない。しかし、この授業の目的はそんなことではない。鍼灸だけで生計を立て、多くの患者さんの治療にあたり、後進の育成もおこなってきた原先生がどんな人なのか、どんな鍼灸師なのか、どんな鍼をするのか、私がなぜ師匠と呼ぶほど憧れているのか、そういうことを肌で感じて欲しいからだ。

先生の授業はスライドの枚数も多いし、実技も含めボリュームもけっこうある。そんな中でも多くの経験談が紹介される。学生時代だから学べること、学生時代じゃないと学べないことがある。私もそうだった。だから、当時の私が感じたことを少しでも感じて欲しくて先生に授業に来ていただいている。かれこれ、今年で23年目。さて、今年の3年生は何を学び何を得たのだろうか。

写真:思い出チラリ。アメリカのボストンでの積聚治療セミナーを終えた帰り、サンフランシスコで観光したヨセミテ国立公園で撮った写真。左端が原オサム先生、隣が田坂先生、そして積聚治療を創った小林詔司先生。右から2番目が私だよ。

積聚治療を通して鍼灸の素晴らしさを世界へ
鍼灸師 高橋大希
鍼灸師 高橋大希