東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】「芯立て」と「芯横」

2025年07月19日授業の様子

1年生のはりの授業が進んでいます。
7月11日のブログ↓でとTP(トイレットペーパー)を練習で使用していることを紹介した。

最初は鍼の持ち方、そして構え方、姿勢だけでしたが、いよいよ刺しはじめています。
とはいいつつ、まずは姿勢の確認。


「基本が大事」。変わらない東京衛生学園の鍼灸実技教育。


ちなみに、ここまでの写真は鍼と自分の中心が合っているかどうかの確認をしています。
自身の正中と鍼を合わせる。


そして、ようやく鍼を刺し始めます。最前列でアヤネのヤマちゃんが刺しています。


こちらの写真もアヤネとヤマちゃん。上の写真との違いが分かりますか。あっ、撮影アングルが若干違うとかじゃなくね。


比較してみると…。


分かりましたか?。そうです、TPの向き、刺している場所が違います。
TPの芯を立てた状態と、横にした状態では「刺入感(しにゅうかん)」が違ってきます。
当然ですが、「芯立て」のほうが刺すのが難しく、「芯横」では刺すのが簡単です。と聞くと、「難易度」の違いのよう思いますが、それだけではありません。身に付ける「刺入力(しにゅうりょく)」が違ってくるのです。
変わり続ける東京衛生の実技教育。
どう違うかのかは企業秘密ですが(笑)、ヒントはこちらのブログ↓で紹介してますの気になる方は見てください。


私は学校の先生として鍼灸の実技を教えていますが、日本鍼灸(日本伝統鍼灸)の一流派の講師としても長年指導をしています。流派の勉強会でいつも感じるのは、「基本」が身に付いていない人が多いという残念な気持ちです。つまり、学生中に身に付けた「基本」のレベルが低い、きつい言い方をすると「基本」ができていない人が多いということです。


鍼灸師になりたい!という気持ちがあって鍼灸学校に入ってきても、3年間という時間や国家試験の勉強に追われていると、いつしか当初の情熱が薄れてきてしまいます。しかし、流派の勉強会はほとんどの人が具体的な目標を持って、参加してくれますので、みんなやる気でいっぱい。だから、実技指導をしていると「基本」のできていない人が目立つと悲しくなる。


鍼は気持ちだけでは刺せません。その気持ちを支えるのは学生中に身に付けた「基本」です。車の免許の取得時、自動車学校によってレベルの違いはないはずです。A自動社学校を卒業するとい一般道はOKだけど高速道路は難しい!とかないですよね。B学校はレースに参加できるくらいの技術を身に付けれるらしい!となないですよね。でもね、鍼灸学校はあるんですよ。ちなみに、東京衛生学園はB学校です。

学内外で鍼灸を指導しています 高橋大希
 

おまけ
昨日のブログで紹介した「盆踊り大会」ですが、こんな感じで盛り上がってます。学校の3階から撮影。